12月12日、市治水記念館で開催中の
宮田正子さんの「刺し子展」を取材しました。
宮田さんは、24年前にリウマチを発症。
膝関節の痛みが最初の症状だったそうですが、
だんだんと歩くのも困難になって車いすで生活
するように・・・。
そんな折、転倒して骨折し、緊急入院。
その際にお友達になった方から、1枚の手製の
刺し子の布巾をもらって、
「お裁縫なら私にもできる・・・」と刺し子を
始められたそうです。
お友達に教えてもらったり、専門書で基礎を学んで、
リウマチの症状が進行する中でも
刺し子の作品作りを生きがいにされていましたが、
やがて、手にも症状が出るようになって、ドクターストップ。
生きがいであった、刺し子をとめられて、
次の目標を見つけるまでにはつらい日々が続いたそうです。
その後、新薬ができたり、人工関節を入れる手術をして、
今では、歩けるまでに回復されています。
そして、パソコンやハーモニカといった新たな生きがい
も見つけられたそうです。
展示されている作品は約120展。
インタビューでは、
「作品を見ていると、当時のつらかったことも思い出しますが、
今回の初めての作品展の開催で、すべてが水にながれて、
皆さんへの感謝の気持ちでいっぱい・・・」とお話しくださいました。
作品をご覧になりたいと、多くの方が来館されているそうで
中には、宮田さんの手を握って「元気をもらって帰ります」
と感動して励まされて帰られる方もいらっしゃったそうです。
開催は12月18日(日)までです。
宮田さんの想いのこもった作品の数々、
是非、一度ご覧ください。