2013年10月23日(水)13時。
福知山市民の60代の男性SさんがふくちやまFM丹波に
来局されました。
いつもFM丹波を応援して下さるSさん.
今回の台風18号の被害をうけました。
9月16日朝、私の携帯がなりました。Sさんでした。
「notoさん。大変な事になった!!」。
その日から1ヵ月以上が経過した本日10月23日。
一枚のFAXが届きました。
「急ですが本日13時過ぎにスタジオに行かせてもらいます」
私は、なにかSさんにあったのではないかと心配しました。
その気持ちを知ってか・・放送局に来局された時
Sさんは涙を浮かべられていました。
Sさんはいつも私の放送を聞いて私が触れた話題について
「これもしよかったら使って★」とご親切に資料をプレゼントしてくださるリスナーの
方です。
「今回の台風被害で資料や写真がダメになってしまたんだ・・。」
Sさんはわたしにそう話されました。わたしは「以前私にお話をいただいた音源が
パソコンに残っているじゃありませんか!!」というと・・「申し訳ないけど
CDに焼いてもらえるかな・・」と、おっしゃいました。
数分たった後、9月16日の日の出来事を話してくださいました。
9月16日、日が昇る前、Sさんはある決断をします。
「よし!!避難しよう!!」もうすでに家の中の水位は80㎝。
大柄なSさんは「今、家の外にでたら水が押し寄せて怪我をするかもしれない。
でも、逃げよう・・。朝方、日が昇り始めた時
水の中に体を浸け歩き始めます。歩こうとしても
水の中はいろんなものが流れ引っかかり・・前に進めない。
10m先の高台をめざして水の中に身を置き歩き続けます。
「私は怖くて逃げられない」といった近所の75歳のおばあさんを
ロープで引っ張りながら避難しました。
いつ水位が上がるか分からない状況。前に進もうとおもっても
風が強く前になかなか進まない。
1ヵ月以上たってもお話をするたびに涙目になってしまう状況なのにも
かかわらず私たちのことをきにかけてくださり考えてくださるSさん。
ここでお礼を申し上げます。ありがとう・・
もう二度と同じ思いはしてほしくないと思いました。
はやく心の傷が癒えますように・・
noto