みなさん、こんにちは
Castle Young Stationを担当しております
RJ辻本です
昨日より10月となりました
まだまだ日中は暑さが残っている中
少しずつ少しずつ
「秋」を発見する日々です…
そんな10月1日に
京都府立福知山高校三和分校で
「ふっこうキュウリ」の収穫が行われると
小耳にはさみ
お話伺ってまいりました
キュウリといえば…
夏の暑い日に
冷水で冷やしたキュウリ一本丸ごと
爽快に味わう
そんなイメージがあるのですが…
10月1日に収穫となるキュウリ
この日は中間報告会もあるということで、
謎を解明するべく
いざ、京都府立福知山高校三和分校へ…
農業科の2名の生徒にお話伺いました
ふっこうキュウリとは…
① 京都府立福知山高校三和分校の略称「福高」
② 東日本大震災からの「復興」
2つの意味が込められ、たくさんの方の願いが込められた
キュウリだったのです
そしてこのキュウリ…
やはり一般的に私たちが食卓に並べたり
夏にかぶりついたりする、
あの緑のキュウリではなかったのです
緑色、黄色、赤色(赤茶色)と
3色に変化します
そして、重さは
たくさんの方々の願い・思いが詰まってなのか
緑色は約200gですが、
黄色は600~800g
なんと赤色は1kg近いということなんです
花がついてから約一週間で
緑色の実がなり、
一週間ごとに変化するそうです
一般的なキュウリではないということは、
気になるのは調理法ですよね
農業科の生徒にお話伺いますと
家政科とお漬物にチャレンジされたそうです
塩漬け、醤油漬け、酢漬け(ピクルス)の3つで
試食会も行われたそうです
ここで突然ですが、気になる気になる
「総合ランキング」を発表します
第3位 緑色の状態で醤油漬け
第2位 黄色の状態で醤油漬け
同じく黄色の状態で酢漬け
第1位には…
緑色の状態で醤油漬けが輝きました
この「ふっこうキュウリ」は
焼いたり、炊いたりできるそうです
まだまだアレンジレシピも今後たのしみです
中間報告会では
農業科の生徒8人が3グループに分かれ
上の内容含め、
ルーツ、過程、加工について説明がありました
そもそも、この「ふっこうキュウリ」に込められた
東日本大震災からの復興とは、
このキュウリの誕生にエピソードがありました
東日本大震災により、
福島県で生活されていた遠藤さん一家は
避難を余儀なくされ、
原発事故も重なり、避難期間の全く予測がつかない状況下で
二度と故郷、平田村へは戻れない覚悟で
福知山市三和町への移住を決意されました。
避難できた安堵とは反面、
地元に対する思いが頭から離れないままだったそうです。
そんな中、何か地元の思い出にと
毎年おばあさんが栽培されていたキュウリの種をもらい
育てようと試みたものの、
農業経験も知識も乏しかったため
思い出のつまったこの苗を確実に育ててほしいと
三和分校に栽培を依頼されました。
三和分校では、3年間大切に育て
本年度は、キュウリの商品化まで見越した学習に
取り組んでおられます
遠藤さんの地元、福島県でもこのキュウリの存在は
あまり知られていないそうです!!!
遠藤さんの故郷・平田村は
いわき市と郡山市の中間に位置する山間部で
三和町も同じ山間部にあり
同様な地域を結ぶシンボルとして「ふっこうキュウリ」が
深い絆となってほしいという願いも込められています
遠藤さんの熱い思い、おばあさんの気持ち
たくさんの方の思いや願いを込め
「ふっこうキュウリ」を大切に育てておられます
その中で、楽しさだけではなく
謎が多いこのキュウリを育てるむずかしさも
体感しながら、丹精込めて育てておられます
この10月1日中間報告会のあとは、
遠藤さんから質問タイムもあり
そのあと
遠藤さんと一緒に、
農業科8名の生徒が第2期の収穫をされました
福高で育てられ
復興の願いを込められ
夢や願い、たくさんの思いがつまった
「ふっこうキュウリ」
謎がまだあるものの、
たくさんの笑顔につながるキュウリの
今後が楽しみです